こんにちは、がおです。
先日、ふと気づいたのですが、私のCCIE認定の有効期限が来年12月に迫っています。正直なところ、現在は実務から離れた立場におり、最新の技術にキャッチアップするのはなかなか厳しい状況です。そこで、できるだけ負担を少なく、効率的に更新する方法を調べてみました。
CCIEの更新要件を整理する
まず基本的な更新要件を確認しておきましょう。CCIEの更新には以下の方法があります:
1. 試験での更新
- 最新のCCDE筆記試験に合格
- エキスパートレベルのラボ試験または実技試験に合格
- その他複数の試験の組み合わせ
2. 継続教育(CE)クレジットでの更新
- 120 CEクレジットを獲得(これが最も楽そう!)
3. 試験とCEクレジットの組み合わせ
- 40 CEクレジット + テクノロジーコア試験の合格
- 80 CEクレジット + プロフェッショナルレベル試験の合格
- その他の組み合わせ
実務から離れている私にとって、試験を受け直すのはリスクが高すぎます。そこで、CEクレジットでの更新を選択することにしました。
現在利用可能な最強の無料プログラム
調査の結果、現在非常に魅力的な無料プログラムが開催されていることが分かりました。
Rev Up to Recert Bonus(2025年8月7日まで)
このプログラムでは、最大45 CEクレジットを無料で獲得できます。内訳は以下の通り:
- Managing Cisco Network Operating Systems (CNIOS): 37 CEクレジット
- Cisco IOS XE、NX-OS、IOS XRの基礎知識
- CLI操作とコンフィギュレーション
- 基本設定から高度なプロトコルまで
- Automate AI Solutions on Cisco Infrastructure (DCAIAA): 8 CEクレジット
- AI インフラストラクチャの自動化
- 従来のネットワーク管理からの脱却
- インテリジェント自動化の実装
Cisco U無料プログラムの過去実績
実際にCiscoがどの程度の頻度で無料プログラムを開催しているか、過去の実績を調べてみました。予想以上に定期的に開催されており、戦略的に活用すれば大幅にコストを削減できることが分かりました。
2025年の開催実績
- Rev Up to Recert: Bonus(6月6日-8月7日): 最大45 CEクレジット
- Managing Cisco Network Operating Systems (37クレジット)
- Automate AI Solutions on Cisco Infrastructure (8クレジット)
- Rev Up to Recert: AI Infrastructure(2月7日-3月24日): 34 CEクレジット
2024年の開催実績
- Rev Up to Recert: Programming(9月25日-11月22日): 24 CEクレジット
- Programming for Network Engineers Learning Path
- 29の実践的なハンズオンラボ
- 16の評価テスト
- Rev Up to Recert: Network Assurance(4月1日-5月6日): 16 CEクレジット
- Leveraging Cisco Intent-based Networking DNA Assurance
- AI/ML機能を活用したネットワーク問題の根本原因分析
2023年の開催実績
- Rev Up to Recert Bonus(7月19日-8月31日): 最大56 CEクレジット
- Implementing and Troubleshooting Networks Using Cisco ThousandEyes (24クレジット)
- Secure Cloud and Network Analytics (16クレジット)
- Understanding Cisco Network Automation Essentials (16クレジット)
- Rev Up to Recert: Python(3月21日-4月20日): CEクレジット数は記載なし
常時利用可能な無料Learning Path
期間限定プログラム以外にも、Cisco U.には常時利用可能な無料のLearning Pathがあります:
- Introduction to Network Simulations with Cisco Modeling Labs: 6 CEクレジット
- Understanding Cisco Network Automation Essentials (DEVNAE): 16 CEクレジット
私の更新戦略
必要な120 CEクレジットに対して、現在の無料プログラムだけで45クレジットを獲得できるのは大きな進歩です。過去の実績を見ると、年に2-3回程度の無料プログラムが開催されているため、計画的に参加すれば大部分を無料で賄える可能性があります。
Phase 1: 現在の無料プログラムの活用(45クレジット)
- Rev Up to Recert Bonusの2つの学習パスを完了
- 期限:2025年8月7日まで
- 費用:0円
Phase 2: 常時利用可能プログラムの活用(22クレジット)
- DEVNAE Learning Path: 16 CEクレジット
- Cisco Modeling Labs Learning Path: 6 CEクレジット
- 費用:0円
Phase 3: 追加無料プログラムの活用(53クレジット以上)
- 過去実績から推測すると、来年12月までにさらに2-3回の無料プログラムが開催される可能性が高い
- 過去の平均的なクレジット数:16-34クレジット/回
- 2回参加すれば十分に120クレジットを達成可能
Phase 4: 補完的な学習活動(必要に応じて)
- 有料コースの選択的受講(継続教育プログラム管理費用:300ドル)
- Cisco Liveセミナーへの参加
- その他の認定イベント参加
実際の学習プロセス
実務から離れているとはいえ、効率的に学習を進めるためのアプローチを考えました:
1. 基礎固めから始める
管理者向けの基礎コースから始めることで、実務のブランクを埋めます。CNIOS学習パスは、まさにこの目的に適しています。
2. 最新技術への理解を深める
AIとオートメーションは現在のトレンドです。DCAIAA学習パスで、将来的に役立つ知識を身につけます。
3. 継続的な学習習慣の確立
一度にすべてを完了するのではなく、継続的な学習習慣を身につけることが重要です。
CEクレジット獲得の自動化
最近のアップデートで、CEクレジットの申請が自動化されました。学習パスを完了すると、自動的にCEクレジットが認定に適用されるため、手動での申請作業が不要になりました。これは大きな改善点です。
コスト試算と効果
過去の実績に基づく試算:
| プログラム種別 | 獲得予定CEクレジット | 費用 |
|---|---|---|
| 現在の無料プログラム | 45 | 0円 |
| 常時無料プログラム | 22 | 0円 |
| 今後の無料プログラム(予想) | 50-60 | 0円 |
| 合計 | 117-127 | 0円 |
この計算によると、来年12月までに完全無料でCCIE更新が可能という結論に至りました。
リスク管理と代替案
万が一、予想より無料プログラムが少なかった場合の備え:
- 継続教育プログラムでの有料コース受講(300ドル + コース費用)
- Cisco Liveへの参加によるCEクレジット獲得
- 最悪の場合:テクノロジーコア試験の受験(40 CEクレジット + 試験合格で更新完了)
今後の展望
この戦略により、来年12月までにCCIE更新を完了する見込みです。実務から離れていても、Ciscoの無料プログラムを戦略的に活用することで、無理なく、そして費用をかけずに更新できることが分かりました。
特に重要なのは、過去3年間の実績を見ると、Ciscoが継続的に無料のCEプログラムを提供していることです。これは認定保持者への支援として非常に価値の高いサービスだと思います。
同じような状況の方は、ぜひ参考にしてみてください。無料プログラムは期間限定なので、早めの行動をお勧めします。
参考リンク
皆さんの認定更新が成功することを祈っています!
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