こんにちは、がおです。
最近、gpt-ossという言葉をよく耳にしませんか?AIの世界は日進月歩で、新しい技術が次々と登場しています。今回は、Windows環境でまっさらな状態からgpt-ossを試してみたいという方に向けて、導入方法を調べてまとめてみました。

gpt-ossって何?まずは基本情報から整理
OpenAIが2025年8月5日に発表した「gpt-oss」は、同社初のオープンウェイト推論モデルです。ITmedia
最大の特徴は、ローカルPCで実行できるという点です。これまでのChatGPTのようにクラウド経由ではなく、自分のパソコンの中でAIが動作するんです。
gpt-ossには2つのバリエーションがあります:
1. gpt-oss-120b(大規模版)
- パラメータ数:1170億
- 必要VRAM:60-80GB
- 推奨GPU:NVIDIA H100やH200
- 性能:ChatGPTのo4-miniやo3に匹敵
2. gpt-oss-20b(軽量版)
- パラメータ数:210億
- 必要メモリ:約16GB
- 推奨GPU:RTX 4090、RTX 4080など
- 性能:OpenAI o3-miniと同等
一般的な家庭用PCで使えるのは、gpt-oss-20bの方です。こちらに焦点を当てて導入方法を解説していきます。
導入前に確認すべきシステム要件
まず、あなたのPCがgpt-oss-20bを動かせるかチェックしましょう。
最小システム要件
- メモリ(RAM):16GB以上
- グラフィックカード:RTX 4080、RTX 4090、または同等品
- OS:Windows 10/11、macOS、Linux
- ストレージ:約15GB程度の空き容量
推奨環境
実際に試した方の報告によると、以下のような環境で動作しています:
- CPU:Intel Core i5-14400F
- RAM:16GB
- GPU:GeForce RTX 4070
- OS:Windows 11
思っていたよりハードルは低いですね。RTX 4070でも動作するということは、最近のゲーミングPCなら十分対応できそうです。

実際の導入手順:LM Studioを使った方法
調べてみると、初心者にとって最も簡単な方法は「LM Studio」というツールを使うことでした。これは、様々なローカルLLMを簡単に管理・実行できるアプリケーションです。
ステップ1:LM Studioのダウンロード
- LM Studio公式サイトにアクセス
- 「Download」ボタンをクリック
- インストーラをダウンロード
ステップ2:インストール
- ダウンロードしたexeファイルを実行
- インストールウィザードに従って進める(約20秒で完了)
- インストール完了後、LM Studioを起動
ステップ3:gpt-oss-20bモデルのダウンロード
- LM Studioが起動したら「Select a model to load」をクリック
- gpt-oss-20bが表示されるので「Download gpt-oss-20b」をクリック
- ダウンロード開始(約10分程度かかります)

ステップ4:モデルの読み込み
- ダウンロードが完了したら「Load Model」をクリック
- 約10秒でモデルが読み込まれます
- これでチャットが可能になります!
実際に使ってみた結果
導入に成功した方の報告によると:
- 応答速度:短文の場合約2秒で回答
- 日本語対応:問題なく日本語での会話が可能
- メモリ使用量:GPUメモリ約14GB使用
- CPU負荷:通常使用時は軽微
思っていた以上にサクサク動作するようです。特に数学系の計算が得意とされており、論理的な思考が必要な問題にも対応できます。
他の選択肢:Ollama を使った方法
技術的により詳細な設定をしたい方には「Ollama」というツールもあります。こちらはコマンドラインベースのツールで、より細かい設定が可能です。
ただし、初心者の方にはLM Studioの方が圧倒的に簡単でおすすめです。
注意点とトラブルシューティング
よくある問題
1. メモリ不足エラー
- 16GB以下のRAMの場合、他のアプリケーションを閉じてから実行
- 仮想メモリの設定を見直す
2. GPU認識されない
- 最新のNVIDIAドライバをインストール
- CUDA環境の確認
3. ダウンロードが途中で止まる
- インターネット接続の安定性を確認
- ファイアウォール設定の見直し

まとめ:思ったより簡単だった
gpt-ossの導入は、想像していたより遥かに簡単でした。特にLM Studioを使えば:
- 複雑な環境構築は不要
- ほぼクリックだけで完了
- 約30分程度で使える状態に
これまでZennの記事を見て「難しそう」と感じていた方も多いと思いますが、実際にはそこまで技術的な知識は必要ありませんでした。
導入のメリット
- プライバシー保護:データが外部に送信されない
- 利用料金なし:ChatGPTのような月額料金が不要
- カスタマイズ可能:自分好みに調整できる
- オフライン利用:インターネット接続不要
こんな人におすすめ
- ChatGPTの月額料金を節約したい方
- データのプライバシーを重視する方
- AIを使った実験や開発をしたい方
- 最新技術を体験してみたい方
ただし、現時点では英語での性能が最も高く、日本語は多少制限があることも理解しておきましょう。
今回の調査を通じて、ローカルAIの世界がこれほど身近になっていることに驚きました。皆さんもぜひ挑戦してみてください!
参考記事:
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